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30.
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ＪＲ根岸線の線路沿いを関内、石川町方面に進み…
桜木町駅手前の道を右折し、紅葉坂を上がる途中に伊勢山皇大神宮があった。
「涼、もうすぐ付きますね？」
「しかし、紅葉坂は息が切れたな！」
「レオ！この広い境内からどの切り口で観て廻ればいいんだ？」
「キーワードだけが、単語的にでて来たけど…？」
「ふたてに分けて、さらに絞りこんでアイテムカードを探す時間がないからね？」
「2つは、御祭神 の天照大御神と境内神社だよ！」
レオは、時間配分を考えアイテムカードを探すところを限定した？
「御祭神 の天照大御神は、剛！」
「この御祭神天照大御神は、黄泉の国と縁があることから「のん」と交信が取れる…」
「剛にお願いするね！」
最後のテレパシーを振り絞りレオは、後悔しないよう俺の代わり剛に指示を出していた！
「境内神社は、レオと涼で探す…」
「剛は「のん」の意見と剛の知識でキーワード見つけアイテムカードを探してね？」
「御祭神天照大御神のキーワードは、由緒、神殿などあるから…」
「これも黄泉パワーの「のん」と協力して見つけてね！」
「レオは涼と共に、境内神社のキーワードを見つけ、アイテムカードを探すけど…？」
「涼！キーワードが多過ぎるから、絞るよ！」
「いいよね？」
「レオ！任せた！」
俺は、レオがテレパシーで上げたキーワードだけを信じてアイテムカードを探す事とした…？
大桟橋ふ頭に着いたロイ達はキョウコの指示に従いアイテムカードを探し始めた…
ふ頭であることからアイテムカードを探す手がかりキーワードが分かりづらい？
「ロイ、別れる前にサイコキネシスで何かわからない？ここ、ふ頭のキーワード…」
「出てこない！」
「そーだね…」
「環境…やさしい」
「あとは…」
「デッキ、ベンチ…かな？」
「ありがとう…ロイ！」
「ん、もう少し具体的だと助かるんだけど…？」
キョウコは少し落胆していた。
しかし、キーワードがわかった！
これを元にキョウコはアイテムカードを探す事にした！
そして、キョウコが「環境」のキーワード…
ロイとヨウは「デッキ、ベンチ」のキーワードからアイテムカードを探す事とした？
「ロイ、ヨウ、暗いから気をつけてね！」
「頼んだよ！」
「アイテムカードが見つかったら、勝手に回答しないでね！」
「…わかった！」
ロイ達の最後のアイテムカード探しが始まった…
レオのテレパシーを信じて伊勢山皇大神宮の境内神社にある杵築宮、子之大神に着いた…
レオはキーワードをこの、杵築宮、子之大神と大神神社磐座の二つに絞ってアイテムカードを探す事にした！
「レオ！残りのアイテムカードは、何枚あるんだ？」
「レオのテレパシーでは、約2枚のアイテムカードがあるよ？」
「剛の、御祭神天照大御神から1枚そして、レオ達の境内神社から1枚だよ！」
「レオ、それ以上アイテムカードが出るのかなあ？」
「多分、カードは出るけど、外れだと思うよ？」
「レオ、早速、杵築宮、子之大神から探すぞ！」
「涼、ここの杵築宮は、子之大神も一緒に祀られて、ある場所から合祀されたんだよ！」
「レオ、良く知ってるなぁ？」
「これも、テレパシーでわかったんだ」
「でも、テレパシーだと、どっからか移転されたか、分からないんだよ？」
「探すとするか…？」
「レオ、歩いて探せるか？」
「うん！大丈夫だよ！」
「じゃあ、レオは賽銭箱とその周辺を…」
「神殿の柵の外側を頼む！」
「俺は、神殿の柵の中側を探して見るよ！」
探し始めてから、約20分が経過しただろうか…
その時…レオが慌てて…叫んだ！
「涼！アイテムカード見つけたよ！」
「レオ！本当か？」
「ほら、ここ…前にもあった？」
これから、アイテムカードを取り出す事に？
キョウコは、キーワードである「環境」「やさしい」を自分なりに理解して、アイテムカードが隠されている場所を考えていた？
「そうね？まず「環境」のキーワードは、なんか、引っかかるわね？」
キョウコは、独り言をつぶやき、キーワードからアイテムカードの隠し場所をイメージしていた？
すると！
「あ！思い出した！」
「そうか…あの時…」
それは、キョウコの学生時代、海外からの友達がイギリスから訪れた時この港からやってきた事を…
「そこでその友達が…」
「この港は庭のような環境にやさしい桟橋だねって！」
「言ってた？」
「わかったわ！」
「ターミナルの2Fだわ！」
このターミナル建物の2Fおよび屋上の床は木材イペを使用したウッドデッキ仕上げで、屋上は天然芝の緑を設けていた…
「すると、「環境」「やさしい」は、1つのキーワードだったのね！」
キョウコは、早速、ターミナル2Ｆに向かい、アイテムカードを探した？
すると、ターミナル手すり下に、隠れていたアイテムカードを見つけた。
レオが見つけたアイテムカードは、杵築宮、子之大神の前にもあった賽銭箱の中にあった…
レオに任せた、杵築宮、子之大神の賽銭箱周辺でまさかまた賽銭箱の中にアイテムカードが入っているとは？
そして前と同じ様に周辺から木の枝を探し出し先端にセロテープを貼り付けなんとか、アイテムカードをゲットした！
ロイとヨウは大桟橋ふ頭「デッキ、ベンチ」のキーワードからアイテムカードを探していた！
「ロイ！屋上にベンチ、ターミナル2Ｆにウッドデッキがあっなぁ？」
「ヨウ！でもなんか、キーワードがダブってような…」
「まあ、ロイ！その2箇所、探し
ましょうか？」
「はじめは、ターミナル2Ｆのウッドデッキを確認して見ようか？」
そこはさっきキョウコがアイテムカードをゲットした場所だから？
「どうしたの？ロイ、ヨウ？」
「いや、キーワードがデッキだったから…」
「あ、そうね「環境」で地球にやさしいことから、ウッドデッキであり、デッキと…かぶったのね？」
「ここで、発見したので多分ないわね…残念だけど…？」
「あとは、ベンチね！」
「ロイ、ヨウ屋上のベンチを確認してからアイテムカードの問題を3人で解きましょね！」
「良し、早速確認してくるよ！」
ヨウが、駆け足で屋上に向かった！
そして…
「キョウコ！アイテムカードみつかって持ってきたよ！」
しかし、ヨウが持ってきたアイテムカードは、「残念」の文字が…
残る、キョウコのアイテムカードは…
「剛は、「のん」と共に御祭神 天照大御神のキーワードからアイテムカードを探していた！」
「剛、やっと交信できたね！」
「良かった！剛！いっしょにアイテムカード探そうね！」
「そうだね！もう黄泉マッピングで「のん」映してくれないの？」
「うん！ゴメンね！剛、今は、頭と心へメッセージを送り、いっしょに交信しあうの…」
「映像は無いの…ゴメンね」
「…「のん」キーワードは分かるよね？」
「うん、御祭神天照大御神のキーワードは、由緒、神殿などがあり、これも黄泉パワーと共通してるの！」
「それは…」
「『古事記』にその昔、日本の国造り…」
「神造りをされた伊邪那岐神(いざなぎのかみ)が、妻の伊邪那美神(いざなみのかみ)を慕い」
「黄泉の国へ行かれた穢(けがれ)
を、筑紫つくしの日向の橘の小戸の阿波岐原(あわぎはら)で…」
「禊祓(みそぎはらえ)をなされた時に…」
「左の御目より成りませた神と伝えらているの」
「だからね…」
「わかったよ「のん」は妻の伊邪那美神(いざなみのかみ)にお会いしてるの…」
「黄泉の国は、平等なんだけどまだお会いしてないの？」
「そうなんだ…」
「それじゃあ、探そうね「のん」…」
剛は「のん」に御祭神天照大御神の由来を聞き、神殿のキーワードからアイテムカードを探す事とした。
俺とレオは、賽銭箱の中からアイテムカードをゲットした。
「レオ、アイテムカードが最後だと助かるがね？」
「そうだね、涼、やっとの思いでとったんだから…」
「レオ！アイテムカードを開けるぞ！」
「うん！…」
封書の中には、厚手のアイテムカードが入っている！
俺は、アイテムカードの問題がないか？
レオに聞こうとした。
封を切りアイテムカードを取り出すと…
「え、残念！…」
俺は落胆し顔が青ざめた？
「涼、本当なの…」
そう言っているレオも、動揺が隠せず…
「唇震えていた…」
そして、レオは、テレパシーの精度に関してもどうしてなんだと言う思いが強いせいか…
天を見上げ、唇を噛み締めていた！
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