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34. 「これより、アイテムカード武器交換会を始めます!」 政府関係の広報担当が進行を務めていた… まず、ロイチーム… アイテムカード数 6枚 つぎに、涼チーム… アイテムカード数 6枚 両者枚数が同数となります! 「剛!武器は6個入るのか?」 「多分そうだと思いますが…?」 「なんか、武器もピンからキリまであるそうですよ!」 「使えない物もあるようで…?」 「でも、剛!人殺しの道具だからなぁ…」 「そうですねえ…」 ロイ達は… 「ヨウ!お前、何問か外してた割に…奴らと同じ数とは…まず、まずだなあ…?」 「なぁ…キョウコ!」 「そうね、たいしたものだわ」 「隠し玉は、武器がどんな物かわかってからだな…?」 「ロイ!だから…隠し玉ってなによ!」 「まあ、焦るなって…クッ…ク」 「後で、教えてやるよ!キョウコ」 「もう!ロイったら…」 アイテムカードの武器交換が始まろうとしていた… 「キョウコ、もし俺達が不利な武器しか無かったら…?」 「俺に勝ちめが無かったら…?」 「俺は、何故こんなゲームに付き合ったのか?」 「今だに…どうしてだって…思っているんだ…」 「俺達は、みなと警察署の殺人犯、一般人の人質を…インターコンチネンタルホテルに籠城させ、絶対的に優位な立場なのに?」 「ロイ!少し見苦しよ!」 キョウコが強い口調で、ロイに言い返した! 「もうゲームは終わったの…」 「闘うのよ!武器がどうあれ…」 「おい!キョウコお前…何様のつもりだ!」 「俺達は負ける事は絶対しないからな!」 「ロイ…」 「なに息巻いているの?」 「だから隠し玉が…あるっていってるんだよ!」 「しょうがねえなあ!」 「武器が分かる前に、キョウコに 教えてやるよ!」 「それは…」 ロイはニャついていた。 「剛、ロイ達はアイテムカードと武器交換前に…」 「おかしな条件を出して来ないかなあ?」 「そうですね…」 「ロイ達の考えは、アイテムカー ドを武器に交換して、自分達に都合が悪ければ…」 「多分、おかしな条件を出し…自分達が有利、負け無いようにしますね…?」 「きっと!」 「これは「のん」が黄泉から交信してくれたんですよ」 「ロイは、「この世界」に来て0.3%良心が彼を迷わせるんです!」 「それにより、「のん」は彼がやろうとする事が読めるようになったと…」 「剛、それじゃあ…」 「ロイが出すおかしな条件がわかるんだ!」 「多分、武器が良かろうが悪かろうが…」 「ロイは…」 「ある事を指示…実行するでしょう…!」  「あ、「のん」から交信があります!」   「剛!久しぶりね!…」 「もう!大丈夫よ!」 「ロイが指示する相手にも良心があり…」 「従ってくれたわ…」 「そして、警察の方が…」 「…「のん」ありがとう」 「もうすぐ、終わるからね」 「うん!剛、もう少しだね!」 「頑張ってね!」 「ありがとう!剛、「のん」そこまで考えていてくれたんだ」 俺は、剛と「のん」に礼を言った。 ロイのおかしな条件とは…? 「キョウコ、隠し玉はインターコンチネンタルホテルにいる人質の事だ…」 キョウコは、特に驚いた様子はなかった。 「やっぱり、誰でも考えそうな事ね!」 「でも、その人質をどうするのか…だ!」 「条件として、言う事聞かないと人質を殺すぞですか…?」 「もし、「この世界」の総理、警視総監が御勝手にって言ったら…」 「誰が人質を殺すのよ…?」 「ロイ…?」 「キョウコは、何もわかってないなぁ…?」 「だから、囚人の隠し玉を残しておいたのさ!」 「そいつには、俺のサイコキネシで…」 「そいつの頭の中へ指示を出して「この世界」のやつらに、揺さぶりをかけるのよ!」 キョウコは、はじめ感じた… 感覚そのままに、このロイが言う 隠し玉には、ワクワクもドキドキも感じず、なんだって…て、気持ちでいた。 私達は、これから、闇に落ちて行く、感覚にキョウコは襲われた… 「さあ!キョウコそろそろ、アイテムカードの武器発表があるぜ!」 「ロイ!隠し玉は慎重にね…」 「キョウコは、心配性なんだなぁ?」 この言葉にまだキョウコは安心していなかった? もうじき、アイテムカードの武器交換…発表となっていた。
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