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35. 「武器が発表されるなぁ?」 「はじめは、ロイ達だ!」 ロイ、ヨウそして、レオ、俺にゲーム参加のため首に着けられた、リングが外された… 以下が禁止事項であった! 1.ゲーム中、リングを外す! 2.民家に入り込む! 3.指定以外の休憩所に入り込む! 4.配布された食料以外を食べる飲むこと! 5.1.~4.以外に危険と思われる行為! 以上の事項について、ロイ達、俺達に不正が無かった! 「長らくお待たせしました!」 「それでは、両者の武器を発表致します!」 「ちがう世界」の人間と俺達が生死をかけて闘う事を…まるで見世物の様に司会者から発表があった! テレビ放送されているせいか夜中1時を過ぎていたが決戦場の回りは人々で賑わっていた… 「レオ、剛、凄い事になったな!」 「そうだね!」 「そうですね!」 「ロイ!凄い事になったよね?」 口調に違和感がある、ヨウがロイに話しかけた。 「まあ、やるだけね!」 キョウコは、独り言を呟いた… 「はじめに、ロイチームから武器を発表致します!」 政府関係の広報担当はこの時は、静粛に言葉を選んでいた… 「武器内容の概念は後にし、はじめ武器だけを発表致します!」 「ロイチーム…」 「盾…」 「鎧…」 「ダガーナイフ…」 「青龍刀…」 そして… 「カナヅチ…」 「水20リットル…」 「以上です!」 「おい!ふざけんなよ…」 「なんだ!カナヅチ、水って!」 ここで、ロイは怒りをあらわにした! 「ロイ、相手の武器を確認してからにしましょうよ!」 キョウコは冷静にロイに言葉をかけていた。 そして、俺達の武器が発表される事となった… ロイはまだ、怒りが収まらず険しい表情で司会者を睨みつけていた! 「次に、涼チームの武器を発表致します」 「涼チーム…」 「盾…」 「兜…」 「日本刀…」 「釘バット…」 そして… 「ノコギリ…」 「油10リットル…」 「以上です!」 涼達の武器が発表され、一瞬、場内が静まり… 僅か数秒で、いつもの空間となった。 「もう少し、どちらかが有利になるかと思ったが…?」 「剛!警察の立場からロイチームと俺達の武器…比較してどうだ?」 「そうですね、優越付きませんが …」 「凶器として、ロイ達の方が有利 ですね…」 「それは…」 「ロイ達は、ダガーナイフと青龍刀、涼達は、釘バットと日本刀だからです」 「釘バットは、ロイ達のダガーナイフ、青龍刀より殺傷力が低いからです…」 「しかし、日本刀はなんと…」 「斬鉄剣なんですよ!」 「凄いぜ!剛!よくわかったなあ!」 「司会者が、鞘を抜いた時わかったんですよ」 「多分、ロイ達はわからないでしょう」 「なに?斬鉄剣って…?」 レオが突然、剛に質問した! 「レオ!斬鉄剣はね!」 「その名の通り、鉄を斬る刀なんだよ!」 俺はそれ以上答えることが出来なかった。 そして、剛が… 「レオ!斬鉄剣は、良質な鋼で作った刀で、鉄おも斬ることが出来るんですよ!」 「え、鉄が鉄を斬ることが出来るんだね!」 「そーなんだよ!レオ!」 「わかったかな?」 「うん!わかったよ!」 剛は、しっかりした知識があり、レオの説明してくれたことから、俺は何とも言えない気分になっていた… (少々自己嫌悪…となっていた?) 「涼!凶器的に私達は不利なんですが…」 「少し面白い事に気づきました!」 「それは、この状況で、普通あまり考えることはないのですが…」 「それは、私達がゲットした油10リットルだと思います!」 「それは、凶器寄りに…」 「考えたら…」 「凄い武器になりますよ!」 「え、剛…それって本当か?」 俺は何故?油10リットルが…? こんなに…役に立っ事がやっとわかったのであった! 「涼、レオ!凶器的には不利ですね…」 「でも…」 「ロイ達は、水20リットル、私達は、油10リットル…」 「この油を無駄無く、使えれば、適切にロイ達に塗布して…」 「武器使用時、滑らせのです…」 「水が顔にかかってもあまり違和感がありませんが…油は、ベトつき…かなり違和感があります!」 「あと、最大の用途は…」 「タイミングが影響するので…闘いが始まって…」 「そのタイミングになったら合図します」 「ですから、油10リットルは無駄にしないでください!」 「わかった!剛!たのむぜ!」 「指示してくれ!」 「ロイ!涼達の武器どうなんだ? 」 ヨウがロイに訪ねてた。 「俺からが、若干有利かな?」 「凶器の殺傷性は、ダガーナイフ、青龍刀なんだんだが…」 「しかし…」 「使いやすさは…釘バットかも知れない?」 「振り下ろすだけで…威嚇できる…からな?」 「まあ、ともかく武器に対して、特に文句は無いが…」 ロイは油に関して気がついていなかった。 「武器の詳細内容を聞いてから、隠し玉で総理達を揺さぶってみるかな?」
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