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38.
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「ロイ!大丈夫…?」
「やはり、目論見通りには行かなかったわね?」
「ヨウ!闘う意志はあるよね!」
「キョウコ!今迄黙っていたけどよ~」
「俺をあまり見縊るなよ!」
相変わらず、ヨウの口調はおかしくて、違和感があった。
「キョウコ!俺は、「ちがう世界」でロイに助けられる前は…」
「幼少の頃は…」
「父親がどうしょうもないクズで…」
「女を観てはレイプするような…」
「その事しかない!やつなんですよ!」
「母親は、容姿がいい事と、あっちがよかったせいか…囲われたんだよ…」
「でも、そんな母親もレイプする様な…」
「アホな、父親で…俺は逃げ出したんだよ」
「逃げだした、原因は母親に売春させて、暮らしていた事なんだよ」
「そんな母親も、身体が持たなくなり、逃げだし…」
「父親は、犯罪に手を染めた!」
「それが、レイプ殺人での強盗だよ!」
「俺もその血を引いているんだなぁ、ハ、ハ、ハ…」
「しかし、俺はそこまでアホじゃない…」
「身体を強靭にして、ストーリートファイトにより、金を巻き上げていたんだ…」
「そんな事から、キョウコ…」
「心配すんなってよ!」
またしても、変な口調にキョウコは少し呆れていたが…
「俺は、ロイと違って学校には行かなかったんだ!」
「俺は家を出て正解だった!」
「親父が犯罪を犯し、その為俺が親父の借金を背負うなんて…」
「その意志なんか無いけどね!」
「まあ、親父が親父だったから、欲求がかなりあり…レイプまがいの事はしたが…」
「人殺しは…その時は…していないんだよ!ただ、ただ身体を鍛えていたんだよ…」
「そして、ロイが政府関係の仕事をしていた時…」
「俺が人を殴りながら恐喝していた…」
「ところ…」
「ロイと共に政府関係者が街を巡回していてね!」
「俺は捕まると思ったんだが…ロイは、俺がロイと同じ匂いがする事に気がついたのさ!」
「ロイは、政府関係者に金をつかませ…」
「俺を見逃してくれたんだ!」
「ロイと俺は、サイコパスである事を認めあい…」
「…「ちがう世界」を理想的に作り上げたんだよ!」
ヨウの話し口調は、もう治らないようだ!
「ロイと組んでから、人殺しの指示、実行…」
「俺達が神だったから…」
「なんでも…ありだった…」
「しかし、「この世界」でも…人殺しをしたが…」
「それが…」
ヨウの過去そしてロイとキョウコ…
すると…
「キョウコ!大丈夫だよ!」
ロイが穏やかな口調でキョウコに返事をした。
「ロイ!いつものような、冷血で私はわからないふりをしていて…」
「ロイ!貴方は、人殺しを知って…」
「私は…それでも…貴方を求めて、「ちがう世界」の人であっても…」
「愛して…しまったのよ!」
「きっと、私の愛が貴方の0.3%良心を目覚めさせしまったのね?」
「皮肉な事に、それがこんな結果になったのね…」
「ごめんね…」
「キョウコ!…いいんだ」
「俺も不思議だった、なぜこんな気持ちになるのか?」
「…「この世界」は「ちがう世界」より時間の進みが遅い…」
「ヨウにもその影響があって、穏やかになり、人殺しに嫌悪感が出てきて…」
「…「ちがう世界」の時の荒々しさが徐々に…薄れていった」
「時間が遅く…」
「それだけじゃないって事…」
「時間が遅くなり、一年が過ぎた頃…」
「キョウコに出会い…」
「はじめは、欲求の捌け口としていたが…」
「以前のような…レイプして殺す事が、サイコパスであるのに…」
「少しの嫌悪感が生まれたんだよ…」
「何故かなんて、はじめは全くわからなかったんだ…」
「気付いた時、このゲームが始まり…」
「俺の頭、心に異変が現れた…」
「あの時以来だ…」
「キョウコを…愛した事…」
ロイは以前…
「俺は「ちがう世界」である女を愛していた…」
「しかし、それが叶わなかった!」
「俺は、なぜって問い詰めた」
「俺は、絶対だ…なぜだ…」
「何日か…考えたが答えは出なかった」
「それから、女は欲求の捌け口でしか考えなくなった…」
「…「ちがう世界」で愛した女は…」
「レオの母親…イマなんだよ!」
「しかし、イマが選んだ奴は…」
「レオの父親…テクなんだよ」
「俺が、「ちがう世界」を支配して、テクを捉えて…」
「脳と身体を分けたのは、嫉妬だけでは無いんだ!」
「奴、テクを愛した、イマ…」
「そのテクの頭、脳を調べたかった、純粋な気持ちなんだよ」
「…「この世界」来て、ゲームを始め、キョウコを愛してると気づいた時…異常な行為と…気がついた」
ロイに大きな変化が?
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