45.

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45. レオは、夢の中でロイと話し合っていた… それは、夢の中でレオのテリパシーと、ロイのサイコキネシスとでの交信だった。 レオは、ロイとの交信で、ロイがどこに居るかつかむことが出来た… ロイは「ちがう世界」に戻っていた。 ロイは、偶然にも「ちがう世界」から「この世界」に来た時と同じ状況が造り出された… そして、「ちがう世界」ではシンボルが炎上する時に異次元「この世界」に来た… だから、「この世界」で闘いの末、寒さから暖を取るため焚き火を作った…それが偶然にも「ちがう世界」に逃げ込む入り口となっていた。 ロイは、一か八かの賭けに出た… そして、アイコンタクトでヨウを誘い… 焚き火の炎から、「ちがう世界」にワープしたのであった。 父親の復讐のため…レオも「ちがう世界」から「この世界」に来て… しかし、ロイは焚き火の炎から… 何処かに行ってしまった… レオの複雑な思いが…執念となり眠りの中から、テリパシーを使いロイとの交信を可能にしたのだった! そして、レオもロイの交信から、「ちがう世界」へ戻る手段を見出したのであった! それは、「ちがう世界」から「この世界」に来た時は、怨念と涼への手紙がキーワードとなったが… 「この世界」から「ちがう世界」 へは… 平常心であること… そして…レオは、ロイとテレパシーでどのようなことを交信したのか? 「ちがう世界」に居るロイは「この世界」を離れ…10時間が過ぎようとしていた。 レオは、まだロイを捕まえる事を諦めていなかった。 そして、どうにかして「ちがう世界」へ行く事を考へていた… レオは眠っていたが、半睡状態で、脳と身体の認識が変わり… 「この世界」の歪みが…やって来た。 歪みは、半睡状態である事で身体も休まり、脳も休まる状態となっていた。 ロイは炎から「ちがう世界」に戻った! レオは、平常心でいる事が条件で… 平常心は、半睡状態であった事で導き出された。 あとは…俺とレオが共通して認識している記憶が、消える事でレオは「ちがう世界」入れるはずなのだが? それは、レオが「この世界」に入って来た逆をレオは考えた。 「この世界」に来て、ロイを復讐する怨念、それと、俺が消された「ちがう世界」の記憶を過去のレオの手紙から… 「ちがう世界」の記憶が蘇った事… だから、俺とレオの認識している記憶が消えれば…レオは、「ちがう世界」に戻れるのだが? レオは、半睡状態から目を覚ました。 「レオ、良く寝たなぁ?」 「涼、ずーっといてくれたの?」 「まあな?」 「涼、ロイは「ちがう世界」に居るね!」 「やはり、そうなんだ!」 「夢の中でロイと交信出来たんだ!」 「レオも「ちがう世界」に戻ってロイを捕まえたいんだよ…」 「レオの国「ちがう世界」へ戻れるキーワードを考えたら…」 「レオと涼の共通している認識の記憶を消すことなんだよ…」 「でも…涼、これって…」 「あるのかなぁ?」 レオは、気づいていなかった… それは… のんは、必死になってその女の子をケアしていた。 残り時間が1時間となっていた。 「どうして?その女の子の心から、惨劇を払い退ける事が出来ないの…」 のんは、独り言を繰り返ししていた。 今迄、観たことの無い衝撃は… のんもその女の子の惨劇を理解していたが… やはり、父親と言う存在を意図も簡単に、惨殺され… その残像は… そう簡単に消しさることは、出来なかった… 時間が刻々と過ぎるなか、のんは、落ち着きを取り戻すように、瞑想に入り込んでいた… 瞑想をしていると、今迄の、のんの功績が走馬灯のように頭をの中に展開されていた。 それは、黄泉の国は穏やかであったが…下界は殺伐とした事が多く… 「のん」は、そんな下界の人が進むべき道を間違えると、黄泉の国から…テレパシーをサインとして、送り続けて…ある時、自殺志願者を…救い。 またある時、殺害を思い留めさせた事もあった。 のんは、瞑想から目覚め…ある事に閃いた… それは、進むべき道を間違えた人? 決して、その女の子は進むべき道を間違えてはいなかったのだが… その女の子を心は… 父親が惨殺された事から心が囚われていた… だから…のんは、その女の子にこう囁いたのであった! 「貴女は、あの時目撃したものは…」 「貴女が進むべき、目撃するものでは、ありません…」 「貴女は、進み続けています…」 「ですから…貴女の心は解放されました!」 「貴女は…自由です…!」 のんは、全身全霊…その女の子をケアし続けてた。 のんは、残り時間五分前に、その女の子の心が解放されたことを確認できた。 すると、のんは嫌な思いが、胸を締め付ける事を知った… それは、剛との別れを感じたからだった… 剛をべークォーターで1人考えていた… それとなく「のん」の記憶が頭から消える事を察していた… 剛は「のん」の記憶が無くなっても、「のん」との再会出来る… 奇跡を信じていた。 レオと俺もその時を迎え… レオは一瞬、のんとテリパシーで交信が出来「この世界」に来た記憶が消え「ちがう世界」に戻れる事を… そして…24時を迎えた… 時は流れ…あれから1年が過ぎようとしていた。 俺は、レオの記憶は消えたが剛との交流があり、剛の非番の時には、居酒屋などで親睦を深めていた。 「剛、調子はどうだい?」 「そうですね、まあまあですね」 「涼はどうなの?」 「俺か…なんか毎日忙しなくしてるよ…」 「なあ剛…1年前の事…」 「不思議だったな…」 「一体…何の意味があって…」 「俺たち…命を張っていたのかなぁ?」 「でも、俺…今…普通に生きていて…平和だなぁって思うけど…」 「あの時は、死と隣り合わせのスリル…」 「なんか凄く…充実してた気がするんだよ!」 「そうですね…私は涼と会えて非力ながら、協力出来て良かったですよ」 「なあ剛、楽しかったな…」 「でも…なんか違和感あるんだよ…」 「それが思い出せない…」 俺も、剛もすっかりレオの事、のんの事を忘れていた! 一生…レオ、のんの事を記憶にとどめることは、ないのか? そして… 「この世界」も今迄に無く治安が不安定になって来ていた。 それは、駄々っ子の様に、"おかしな事をしたり" "おかしな事を主張"する国の代表が蔓延る世界が当たり前になって来ていたからだ… 「剛!「この世界」この国では、心身保護法が確立したが…」 「"おかしな事をしたり" "おかしな事を主張"する国の代表ばかりが…加速して…」 「法律は二の次になっているなぁ?」 「この国も、"おかしな事を主張"する代表の言いなりになって…」 「兵士として…闘いの場所に送り出され…」 「殺戮、惨殺、恐怖を植え付けられ…」 「心身保護法適用の患者が増加して来ているなぁ?」 「そうなんですよ、涼!警察官は、特に殺人事件などで観ている様なんですが…」 「キャリア組が幅を聞けせる様になったのですが…」 「キャリア組は、現場経験が無くいきなり、猟奇殺人現場や惨殺現場でを観て、おかしくなり…」 「心身保護法適用となる…警察官や警察幹部が増えているんですよ!」 「剛!今後、ヤバイのは…"おかしなことを主張する国"に手を貸し過ぎて…この国は、心の病い患者が増え…」 「この国で定めた「心身保護法」は…」 「名ばかりの法律で"おかしな国"の代表には、意味がな無い法律なんだな!」 俺と剛はこのような、会話をしていたが… ミサイルなどを使う"おかしな事をする"国の代表が、"おかしな主張をする"国の代表に… とうとう… 仕掛けたのであった! レオは、俺や剛の記憶が消え去り「ちがう世界」に戻った。 レオは、「ちがう世界」で育っていたことから、「この世界」のような身体の異変は無かった。 レオは、「この世界」でロイと闘った事を断片的に憶えていたのだが…肝心な事を憶えていなかった。 しかし、ロイへの怨念は心の奥底にある事から…ロイを取り抑える事だけ、意識の中にはっきりしていた。 「ちがう世界」はやはり、空が歪み…その歪みから、不規則に光りが差し込み… 空の歪みから有害物質、ウィルスが入り込んでいるように思える。 レオが「ちがう世界」に戻った場所は、政府機関、シンボルの前だった。 シンボルは、上海のテレビ塔に似た、滑稽な形をしていた。 シンボルは、ロイの支配下であったが…俺とレオ…そして民衆が崩落させてから…建て直し再建されたのであった。 「どうして…レオはここにいるかなあ?」 レオは、独り言をつぶやいていた。 「…頭がはっきりしてる…久しぶりだよ」 誰に話すわけでも無くまたも、レオは独り言をつぶやいた。 「ここから、おじちゃんの家が近いから…行って見よう…」 「ひょっとするとあかさんも、おじちゃんの家に居るのかなぁ?」 レオのおじちゃん、シンの家に向かったのであった。 そして、レオはロイの居場所を見つけ出すため…テレパシーを張り巡らせ…ロイの交信を受けられるようにしていた… すると…あり得ない事が… それは…ロイの発信テレパシーがシンボルから送られてきたものだったからだ!
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