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レオは、夢の中でロイと話し合っていた…
それは、夢の中でレオのテリパシーと、ロイのサイコキネシスとでの交信だった。
レオは、ロイとの交信で、ロイがどこに居るかつかむことが出来た…
ロイは「ちがう世界」に戻っていた。
ロイは、偶然にも「ちがう世界」から「この世界」に来た時と同じ状況が造り出された…
そして、「ちがう世界」ではシンボルが炎上する時に異次元「この世界」に来た…
だから、「この世界」で闘いの末、寒さから暖を取るため焚き火を作った…それが偶然にも「ちがう世界」に逃げ込む入り口となっていた。
ロイは、一か八かの賭けに出た…
そして、アイコンタクトでヨウを誘い…
焚き火の炎から、「ちがう世界」にワープしたのであった。
父親の復讐のため…レオも「ちがう世界」から「この世界」に来て…
しかし、ロイは焚き火の炎から…
何処かに行ってしまった…
レオの複雑な思いが…執念となり眠りの中から、テリパシーを使いロイとの交信を可能にしたのだった!
そして、レオもロイの交信から、「ちがう世界」へ戻る手段を見出したのであった!
それは、「ちがう世界」から「この世界」に来た時は、怨念と涼への手紙がキーワードとなったが…
「この世界」から「ちがう世界」
へは…
平常心であること…
そして…レオは、ロイとテレパシーでどのようなことを交信したのか?
「ちがう世界」に居るロイは「この世界」を離れ…10時間が過ぎようとしていた。
レオは、まだロイを捕まえる事を諦めていなかった。
そして、どうにかして「ちがう世界」へ行く事を考へていた…
レオは眠っていたが、半睡状態で、脳と身体の認識が変わり…
「この世界」の歪みが…やって来た。
歪みは、半睡状態である事で身体も休まり、脳も休まる状態となっていた。
ロイは炎から「ちがう世界」に戻った!
レオは、平常心でいる事が条件で…
平常心は、半睡状態であった事で導き出された。
あとは…俺とレオが共通して認識している記憶が、消える事でレオは「ちがう世界」入れるはずなのだが?
それは、レオが「この世界」に入って来た逆をレオは考えた。
「この世界」に来て、ロイを復讐する怨念、それと、俺が消された「ちがう世界」の記憶を過去のレオの手紙から…
「ちがう世界」の記憶が蘇った事…
だから、俺とレオの認識している記憶が消えれば…レオは、「ちがう世界」に戻れるのだが?
レオは、半睡状態から目を覚ました。
「レオ、良く寝たなぁ?」
「涼、ずーっといてくれたの?」
「まあな?」
「涼、ロイは「ちがう世界」に居るね!」
「やはり、そうなんだ!」
「夢の中でロイと交信出来たんだ!」
「レオも「ちがう世界」に戻ってロイを捕まえたいんだよ…」
「レオの国「ちがう世界」へ戻れるキーワードを考えたら…」
「レオと涼の共通している認識の記憶を消すことなんだよ…」
「でも…涼、これって…」
「あるのかなぁ?」
レオは、気づいていなかった…
それは…
のんは、必死になってその女の子をケアしていた。
残り時間が1時間となっていた。
「どうして?その女の子の心から、惨劇を払い退ける事が出来ないの…」
のんは、独り言を繰り返ししていた。
今迄、観たことの無い衝撃は…
のんもその女の子の惨劇を理解していたが…
やはり、父親と言う存在を意図も簡単に、惨殺され…
その残像は…
そう簡単に消しさることは、出来なかった…
時間が刻々と過ぎるなか、のんは、落ち着きを取り戻すように、瞑想に入り込んでいた…
瞑想をしていると、今迄の、のんの功績が走馬灯のように頭をの中に展開されていた。
それは、黄泉の国は穏やかであったが…下界は殺伐とした事が多く…
「のん」は、そんな下界の人が進むべき道を間違えると、黄泉の国から…テレパシーをサインとして、送り続けて…ある時、自殺志願者を…救い。
またある時、殺害を思い留めさせた事もあった。
のんは、瞑想から目覚め…ある事に閃いた…
それは、進むべき道を間違えた人?
決して、その女の子は進むべき道を間違えてはいなかったのだが…
その女の子を心は…
父親が惨殺された事から心が囚われていた…
だから…のんは、その女の子にこう囁いたのであった!
「貴女は、あの時目撃したものは…」
「貴女が進むべき、目撃するものでは、ありません…」
「貴女は、進み続けています…」
「ですから…貴女の心は解放されました!」
「貴女は…自由です…!」
のんは、全身全霊…その女の子をケアし続けてた。
のんは、残り時間五分前に、その女の子の心が解放されたことを確認できた。
すると、のんは嫌な思いが、胸を締め付ける事を知った…
それは、剛との別れを感じたからだった…
剛をべークォーターで1人考えていた…
それとなく「のん」の記憶が頭から消える事を察していた…
剛は「のん」の記憶が無くなっても、「のん」との再会出来る…
奇跡を信じていた。
レオと俺もその時を迎え…
レオは一瞬、のんとテリパシーで交信が出来「この世界」に来た記憶が消え「ちがう世界」に戻れる事を…
そして…24時を迎えた…
時は流れ…あれから1年が過ぎようとしていた。
俺は、レオの記憶は消えたが剛との交流があり、剛の非番の時には、居酒屋などで親睦を深めていた。
「剛、調子はどうだい?」
「そうですね、まあまあですね」
「涼はどうなの?」
「俺か…なんか毎日忙しなくしてるよ…」
「なあ剛…1年前の事…」
「不思議だったな…」
「一体…何の意味があって…」
「俺たち…命を張っていたのかなぁ?」
「でも、俺…今…普通に生きていて…平和だなぁって思うけど…」
「あの時は、死と隣り合わせのスリル…」
「なんか凄く…充実してた気がするんだよ!」
「そうですね…私は涼と会えて非力ながら、協力出来て良かったですよ」
「なあ剛、楽しかったな…」
「でも…なんか違和感あるんだよ…」
「それが思い出せない…」
俺も、剛もすっかりレオの事、のんの事を忘れていた!
一生…レオ、のんの事を記憶にとどめることは、ないのか?
そして…
「この世界」も今迄に無く治安が不安定になって来ていた。
それは、駄々っ子の様に、"おかしな事をしたり" "おかしな事を主張"する国の代表が蔓延る世界が当たり前になって来ていたからだ…
「剛!「この世界」この国では、心身保護法が確立したが…」
「"おかしな事をしたり" "おかしな事を主張"する国の代表ばかりが…加速して…」
「法律は二の次になっているなぁ?」
「この国も、"おかしな事を主張"する代表の言いなりになって…」
「兵士として…闘いの場所に送り出され…」
「殺戮、惨殺、恐怖を植え付けられ…」
「心身保護法適用の患者が増加して来ているなぁ?」
「そうなんですよ、涼!警察官は、特に殺人事件などで観ている様なんですが…」
「キャリア組が幅を聞けせる様になったのですが…」
「キャリア組は、現場経験が無くいきなり、猟奇殺人現場や惨殺現場でを観て、おかしくなり…」
「心身保護法適用となる…警察官や警察幹部が増えているんですよ!」
「剛!今後、ヤバイのは…"おかしなことを主張する国"に手を貸し過ぎて…この国は、心の病い患者が増え…」
「この国で定めた「心身保護法」は…」
「名ばかりの法律で"おかしな国"の代表には、意味がな無い法律なんだな!」
俺と剛はこのような、会話をしていたが…
ミサイルなどを使う"おかしな事をする"国の代表が、"おかしな主張をする"国の代表に…
とうとう…
仕掛けたのであった!
レオは、俺や剛の記憶が消え去り「ちがう世界」に戻った。
レオは、「ちがう世界」で育っていたことから、「この世界」のような身体の異変は無かった。
レオは、「この世界」でロイと闘った事を断片的に憶えていたのだが…肝心な事を憶えていなかった。
しかし、ロイへの怨念は心の奥底にある事から…ロイを取り抑える事だけ、意識の中にはっきりしていた。
「ちがう世界」はやはり、空が歪み…その歪みから、不規則に光りが差し込み…
空の歪みから有害物質、ウィルスが入り込んでいるように思える。
レオが「ちがう世界」に戻った場所は、政府機関、シンボルの前だった。
シンボルは、上海のテレビ塔に似た、滑稽な形をしていた。
シンボルは、ロイの支配下であったが…俺とレオ…そして民衆が崩落させてから…建て直し再建されたのであった。
「どうして…レオはここにいるかなあ?」
レオは、独り言をつぶやいていた。
「…頭がはっきりしてる…久しぶりだよ」
誰に話すわけでも無くまたも、レオは独り言をつぶやいた。
「ここから、おじちゃんの家が近いから…行って見よう…」
「ひょっとするとあかさんも、おじちゃんの家に居るのかなぁ?」
レオのおじちゃん、シンの家に向かったのであった。
そして、レオはロイの居場所を見つけ出すため…テレパシーを張り巡らせ…ロイの交信を受けられるようにしていた…
すると…あり得ない事が…
それは…ロイの発信テレパシーがシンボルから送られてきたものだったからだ!
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