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”ウワサ”と変化
それから”ウワサ”はいくつも姿を変え
城に紅い瞳を持った子供が生まれたから蝕まれたという
”紅い瞳を持った子供の毒の呪い”になったり
城に生まれた紅い瞳を持った子供を殺したから呪われたという
”紅い瞳を持った子供を殺した呪い”になったりした
それからまた
『紅い瞳の子供は殺してはいけない』
というおとぎ話が生まれた
その理由は あまりいいものではなかったかもしれない
けれどそれがいつの日からか 人間の認識が変わり始めた
紅い瞳の子供を呪われた子供と思う人間はいなくなり
同時に紅い瞳の子供を傷つける人間もいなくなった
そしていつの間にか人間は
『紅い瞳を持った子供は幸せを運ぶ』
というおとぎ話を広め信じるようになっていた
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