星と言葉

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星と言葉

『星に願いを』 そんな言葉が出来たのはなぜだろう そんなことに興味がある人間はきっと少ない だって自分の願いを託しているときに そんなことはどうでもいいから それにこの言葉が 願いを託すのにふさわしいものでないはずがないと 心からそう思っているから この言葉を信じればきっと願いは叶う だって人間はこの言葉にたくさんの願いを込めたのだから 『夢』『希望』『未来』 他にもたくさんの何かがこの言葉には込められているはずだ 夜空を見上げて星に願いをかける この光景に希望を持たない人間はきっと少ない 誰もがこの願いはきっと叶うと思うだろう そんなふうに思って願いを託す あなたにも星に何か願ったことがあるだろうか もう忘れてしまうほど幼い頃の願いか もう覚えていないほど小さな願いか それともごく最近の身近な願いか その願いがどんな願いでもいいけれど あなたは考えたことがあるだろうか その星は人間の願いを叶えるばかりで自分の願いは叶えないのかと そんなことどうでもいいと思うならそれでいい けれど少しでも興味があるのなら 少しだけでいい あなたの知らない物語を知ってほしい もしかしたらその物語の中に 『星に願いを』この言葉が出来た理由が隠れているかもしれない
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