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観音菩薩、長安に一人現る
長安の都は衰退の一途を只管たどっていた。唐の皇帝は何か策はないかと示談為ている
とき、三蔵を呼び、時に法主よ、何かよい案はないかと問答すると、三蔵は其れは天竺にて良い経本の3品を持ち帰り給うと欲す、というと皇帝は曰いまず其れをもってこの国の毒世に妙薬を。と欲為給うと、観音が後ろに現れ観音は三蔵を杖にて三蔵の煩悩を払い給い、我爾とついて参るか。と天竺にすぐ参るかと問うと三蔵これを嫌い、煩悩の地で妖艶邪気に喜ばす。だが孫行者が現れて、まず第一に私が参ります、と唱えたので邪気は一気に払われ勇気と変わった。妖鬼これを恐れ、かか山に身を潜む。これを見た清簾大将はまたれいといい、簾を下ろして天帝に背き、地獄の人界に堕とされる。人の肉を食らう水鬼となる。是を阿弥陀がみて、破顔微笑し鬼子母神に是を合わす。
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