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Episode2 狂い始めた本妻
ー流星側
真奈美「流星お帰り」
流星「ただいま…体調大丈夫か?」
真奈美「うん」
流星「よかった」
真奈美「本当にそう思ってる?」
流星「ん?何言ってんだよ、マタニティブルーてやつか?」
真奈美「マタニティブルー?」
流星「妊婦によくあるんだってよ…」
真奈美「ははは…そういうの…感じてみたかった…」
流星「え?」
真奈美「ねぇ…気づいてないの?あたし…赤ちゃんダメになったの」
流星「え…」
真奈美「やっと、授かった子だったのに」
流星「それは…なんというか」
(あの時の電話?)
真奈美は、微笑んで言った。
真奈美「ねぇ?お腹の子…自分の子だと思ってるの?」
流星「…は?それどう言う意味だ?」
真奈美「これ」
流星「不妊治療の結果…」
真奈美「私は何の異常もなかった、不妊だったのはあんたなのよ」
流星「…そ、そんなって、じゃあお腹の子は誰なんだよ?」
(不妊だったのは…俺……?)
真奈美はゆっくり近づき耳元で
流星「あなたが昨日の夜から朝方まで激しく抱いた女の彼氏が相手よ」と告げた
流星「…っ」
真奈美「思い出した?いつもここで会ってるのよねぇー?妻は…鈍感だから気づかないって言ったんですってねぇ?」
流星「な、なんでそれ…」
真奈美「あたしもその隣の部屋で愛し合ってたんだよ」
流星「ちゃーんと、聞いてた。あなたのカバンに小型のボイスレコーダー仕掛けてたの。めっちゃ性能良くてね」
ピッ
流星「え、なになに、その声エロッ誘ってんじゃん」
雫「そんなことより、バレたりしない?」
流星「大丈夫ー嫁、意外と気づいてないんだー♡」
流星「あーーうるせー!」
雫「ねぇ?大丈夫なの??奥さん妊婦さんなんでしょ?」
流星「いーよ!こっちが優先♡それにまだ産まれるの先出し、出張言ってるし電波入りずらい言ってるから」
流星「ねぇ?生でしていい?」
雫「だ、ダメ!それだけはダメ!」
流星「いいじゃん、中には出さないって」
雫「そういう問題じゃないから…っ」
流星「ちぇっ分かったよ」
真奈美「あはははっ何そのマヌケズラwwwこれ…あんたの会社に送り付けようか?それとも?相手の女に送り付けようか?」
流星は
土下座をした。
流星「ごめんっっほんと出来心で…心入れ変えるから離婚だけは…」
真奈美「上辺だけの謝罪いらなーい♡」
頭からコップに入った水をかけた。
真奈美「なんてね?流産はうそ。ちゃんと育ってるわ。ちゃんと可愛がって?」
流星「……」
真奈美は流星に抱きつき耳元で
真奈美「逃げられると思うなよ?………………さーて♡♡ご飯冷めちゃったね!温め直すね」
ここから真奈美は狂いはじめ
束縛が激しくなっていく
ヒステリックになり、モノを投げつけたり
殴ったり…流星は身重の妻でもあるし、
自分が悪いからそれに耐えるしかなかったのだ。
それに、妻の両親に知られたくない…
そう思っていたのだ。
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