短編「君と一緒に遊んだ夜へ」

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短編「君と一緒に遊んだ夜へ」

 夏休み、暑い暑い夏の始まりと共に夢見 終(ゆめみ おわり)は半年ぶりに実家へ帰省していた。  5つ駅隣の半都会に一人暮らししてから、本当に久し振りの帰省であったのだ。 「──久し振りだな、ここも」  駅を出てから田舎道を歩き始める。  青く広い空、白く流れていく雲、そして雨のように降り注ぐセミの鳴き声。その全てに懐かしさを感じながら砂利道を歩きながら息を吐く。 「……本当に久し振りだ」  遠くを見つめると、そこには小高い山がそこに存在していたのであった。  夏になるとそこの神社で夏祭りが行われる。  そして、彼はふと思い出した。  あの日の約束、永遠に叶わないであろう約束を。
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