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リサからのメッセージ
マルス2の火星への降下は明日に迫っていた。それに備え、私を含めたスペースYの関係者は管制センターで最後の準備に追われていた。リサが造り上げた自立降下制御則は既にマルス2に書き込まれ、ハードウェア、ソフトウェアの全ての準備が整いつつあった。
そんな時、突然、私の携帯が鳴った。それはリサの主治医からの呼び出しだった。
「はい、マリーです。ドクターカーソン、どうされましたか?」
私はドクターの言葉に衝撃を受ける事になる。
「リサの意識レベルが下がって危篤状態です。多分、ここ数日が山だと思います」
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