エピローグ

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エピローグ

 その時、マルス2から人工音声(リサの声)が響いて来た。 『マリー、そしてスペースYの仲間達。皆さんのお陰で、私の分身、マルス2は火星の地底湖への着水を果たしました。私は本当に火星へ行きたかった。でも私にとってそれは不可能な夢でした。そんな私に、私の分身が火星へ到達する機会(チャンス)を与えてくれたマリー。貴女に私の最初で最後の感謝を伝えます。本当にありがとう!』  私は自分の頬を涙が流れるのを感じていた。 「リサ。こちらこそ……ありがとう……」  私の涙の雫がベッドで眠っているリサの頬に落ちた。その瞬間、リサの表情が少しだけ笑顔に包まれた様に感じた。
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