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管制塔が手配した救急車が倒れたデビッドを搬送していく。その後デビッドは回復することが出来て私は胸をなでおろす事になる。
救急車を見送りながら、危機から生還したリサに声を掛けた
「リサ、よくやったわ」
「うん、とてもスリリングだったわね。でも貴女に助けられた事、デビッドは感謝するかもしれないけど、私は感謝していないわ」
その言葉に驚いて彼女を見つめた。
「感謝していないって? どうして?」
彼女が小首を傾げている。
「だって今日死んだとしても、私にとっては早いか遅いかの差でしかないから」
そう言って踵を返した彼女の背中を私は呆然と見つめていた。
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