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やがて愛撫は顎から頤を伝い、首筋、鎖骨から胸へと下りていく。その舌が左胸の尖りを啄むと、疼痛にも似た快感に肌が粟立った。太腿を撫でるのとは別の手が左胸のそれを捏ねると、触れられてもいない芯が熱を持ち始めた。
「っ、ひ……葛葉、それ、いらなっ……」
「そうか? 固くして、随分と悦さそうだが」
「そういうの、良いから、早くして……っつぅっ!」
「そう煽るな……! くそ、どうなっても知らんぞ」
がり、とそこに歯を立てて唸ると、葛葉は身を起こして参梧を四つん這いにひっくり返した。臀部が夜気に晒され、あられもない体勢をとらされていることに羞恥が襲い来る。
「力を抜いていろ……神に随する者の体液には、媚薬に似た効用がある。すぐ楽になる」
「う、んっ……っぁ」
舐めて唾液をまぶされた葛葉の指が、つぷりと後孔に突き立てられる。異物がもぐりこんでくる圧迫感に息を詰めると、背後から覆いかぶさってきた葛葉にべろべろと項を舐められ、心地よさに力が抜けた。ふっ、と脱力した瞬間に深くまで潜り込んできた指で中を解されたとき、途端に全身の肌がざわめき、中で熾火のような快感がくすぶり始める。
「っふぁっ……なっ、何、これ、も、変……」
「私と口づけを交わしただろう? 私の唾液を呑み下したことで、お前は中からも昂らせられている」
「ひっ、耳元で喋んなっ……ぁっ、あぁっ」
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