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掠れた声で頷いた参梧の腰を掴み、ゆるゆると腰を使い始める。怒張が肉襞をかき分けて進んだかと思うと、引き抜いてまた深いところへ打ち込まれる。揺さぶられるたびに敏感なところを突き上げられると、それだけで放置された雄芯が蜜をこぼす。抽挿が激しさを増すにつれ、自分のものとは思えない甘い声が鼻から抜けた。
「っ、う、んんっ、ぁっ……っ、んっ!」
「は……いい声だ……お前の中も、とても善い……っ!」
「おれ、もっ……だめ、これ、おかしく、なっ、ぁああっ!」
「っ、くそ、参梧、参梧っ……」
言い切るよりも早く、のしかかる葛葉にうなじを噛まれた。何度も甘噛みしながら、獰猛な獣のように我を忘れて奥を穿ち、肉欲をぶつけてくる。好き勝手に体を貪られる恐怖さえ快楽に染められ、参梧は与えられる快感を為すすべなく享受し続けた。そのうちに、おぞましい波が腰からじわじわと下肢へ広がりはじめる。
「っ、あっ、う、ううっ、ひ、んっ!」
葛葉が腰を使うのに合わせて、どうしようもなく淫らな、粘着質なものをかき混ぜる音が暗い室内に満ちる。ぐちゃぐちゃと音がするたび快感が押し寄せ、言葉を知らない獣のように喘いでやりすごすほかない。
いったい、交わったところはどうなっているのだろう。自分たちは外からどのような格好に見えているのだろう。うっかり盗み見てしまった絵のように、そこに太いものが――葛葉のものが突き立てられているのを想像した途端、こみ上げた羞恥が絶頂へと押しやられる。
「さん、ご、急にきつくするな」
「ひっ、い! ちがっ、う! おれ、しらなっ、あっ、ぁぁっ!」
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