オリンピック出場の夢

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高校を卒業して大学に進学した私は、一紗と話した夢を実現させようと陸上部に入部した。 大学ではマラソン競技に出場することを目標に練習を続けていた。 大学1年生と2年生の時は、大学の代表として大会に出ることはできなかったけれど、大学3年生と4年生の時は大会に出場することができた。 しかし実力が伴わなくて8位以内に入ることはできなかった。 大学を卒業した私は陸上部のある会社に就職してマラソンの練習を続けていた。 この会社の陸上部で出会った監督からの指導を受けて、私は少しづつ実力をつけていった。 私が24歳になった年はオリンピックが開催される年で、日本陸上競技連盟(日本陸連)が主催するオリンピックのマラソン日本代表の選考競技会としてのマラソン大会であるMGC(Marathon Grand Championship)が開催される。 女子の場合は1月下旬に開催される大阪国際女子マラソン大会と3月上旬に開催される名古屋ウィメンズマラソンが日本代表選考レースになる。 私は大阪国際女子マラソン大会に出場したけれど思ったようなレース展開にならず、私は8位で日本人としては3位という成績で、オリンピックに出場するには物足りない結果だった。 後がない私はラストチャンスにかけて名古屋ウィメンズマラソンに出場することを決めていた。 私は高校生の時に一紗と語り合ったオリンピック出場の夢をかけて全力で戦おうと自分自身に強く言い聞かせて練習に励んでいた。
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