0人が本棚に入れています
本棚に追加
s2-公園で少しコーヒー
坂田。「えっ、とー、」
私が気まずそうにしていると、先に声をかけてくださった。
暗いからなのか、マスクと帽子とメガネの、オールブラックコーデで、不審者フル装備に見える親戚サンが、「公園寄らない?」と言ったので、私は快くまるを出した。
坂田。「コーヒーありがとうございます、あったかいです。」
そう言うと、親戚サンは、よかったㅎと言って、ほほ笑み、私のより苦いコーヒーを口に含んだ。
坂田。「本当に、私の親戚サンなんですね、私、坂田さなと申します。ㅎ」
すると、親戚サンも自己紹介をしてくださった。
西。「あ、えっと、西洸人、です。」
坂田。「え、待って、く、ださい、え、もう一度お伺いしても、」
西。「西、洸人、です、」
坂田。「えっ、!?まっ、ま、待ってくださいっ、」
西。「え、あ、うん、」
洸人サンが私の親戚、!?
絶対にないない、なんかの間違い。
いや、間違いでもあり得ない。
西。「さなちゃん、あのさ、」
坂田。「あっ、はいっ、すみませんっ、」
西。「これから、俺ん家に住むことになるんだけど、大丈夫、?」
坂田。「あっ、はいっ、大丈夫っ、ですっ」
西。「無理しなくてもいいよ、?俺ら今日がほぼ初対面だし、俺、性別違うし、ね、?」
坂田。「いやっ、本当に大丈夫なのでっ、気にしないでくださいっ、でもっ、」
西。「でも、?」
坂田。「わ、私、MINIなん、です、」
西。「えっ、!?」
坂田。「しかも、洸人サン、推し、で.../」
西。「なにそれ、めちゃ嬉しい、ㅎ」
坂田。「オタクなんかが推しと生活していいのかな、って、.../」
西。「俺は、大丈夫、だけど」
坂田。「わ、私も、大丈夫、です、たぶん.../」
西。「じゃあ、車、戻ろっかㅎ」
坂田。「は、はいっ.../」
坂田さな、まさかの親戚が推しでした。
最初のコメントを投稿しよう!