部活動見学

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*** 「んにしても、すごい人数だね」  食堂でお目当てのランチを注文できたらしい時羽は、そのカレーをおいしそうに食べながら星露の生徒数に圧倒されていた。 「見る限りですが、ざっと400人ほどはいらっしゃいますね」  お弁当箱を片手に、牡丹も感嘆の声をもらす。  今私たちがいるのは中等部用の食堂だ。隣接する高等部を省いたうえで、この人数。 「さすが星露、としか言えないよ」 「本当に」  牡丹は竹のお弁当箱から、お箸でおにぎりを取り出してぱくりと食べた。すると、急に口をすぼめてむーむー言い出した。 「どうしたの牡丹」 「んんぅ~、水を頂けますかぁ?」 「いいけど」  はい、と牡丹の水筒を渡すと、夢中で飲み始めた。 「あぁ、ひどい目に遭いました」  ため息をつきながら言う。 「どうしたの。変な食べ物でもはいってた?」  そんなに口をすぼめるような食べ物があっただろうかと、食べ終わったお弁当箱の中を眺めてみる。 「梅干しですの!」 「梅干しぃ?」 「ええ。突然梅干しを食べたら、誰だってこうなりますわ!!」
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