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「じゃあ私は牡丹って呼ぶ。ルームメイトとしてよろしくね」
「こちらこそ」
ふんわりと笑う牡丹。なんだろう、上流階級って言えばいいのかな。時羽も牡丹も、笑い方がすごくきれい。なんていうか、周りに光が舞っている感じ。
「ところで凪沙ちゃん」
「ん?」
「入りたい部活って、なにかありまして?」
入りたい部活……。
「はっきりは決まってなくて……」
そもそも、この学園は部活が多いのだ。部活に同好会、公認ではない部活も含めれば、凄まじい数になる。お陰で、学校全体で3日ほど、部活見学の日が設けられる。
部活は退部や変更ももちろんできるのだけれど、大学は大学で部活に新しく入る。そのため、大抵の生徒は一度入った部活を中高6年間続けるそうだ。
「この学園の部活動はたくさんあるため、数日後に行われる部活動見学などで、入りたいものを決めるといいですよ」
「そう、だね」
言葉を濁した私を気遣うように、ふわりと微笑む牡丹。
「では、明日から本格的に授業が始まりますし、今日はゆっくりと過ごしましょう」
「うん」
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