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「当たり前だよね。私が返事してないんだもん。咲夜くんからまたメッセージが来るなんて期待しちゃ、ダメだよね」
光流さんの言うように、このまま返事をしばらくしない方がいいのか。
それとも咲夜くんのことを心配しているような言葉を送った方が良いのか。
考えたけれど、まだ自分の中で正解が出せずにいた。
シャワーを浴び終え、ドライヤーで髪の毛を乾かし、ベッドに横になる。
寝る前にスマホを見ると、一件の新着メッセージの表示があった。
「こんな時間に!もしかして!?」
期待をし、画面をタップする。
「あれっ?光流さん!?」
そういえば、お店の中で勝手に連絡先を交換させられたんだった。
『詩葉ちゃん。今日はありがとう。ご馳走様でした。とっても美味しかったです。また食べたいなー』
光流さんらしい、メッセージ。
でも――。
「みんなに同じようなこと、言っているんだよね」
彼にだけ冷静でいられる。
NO.1ホストさんが私なんかをどうして構ったりするんだろう。
お金、持っているわけでもないし、咲夜くんって担当がいるのに。
『こちらこそありがとうございました。おやすみなさい』
そしてスタンプを押す。
素っ気なかったかな。
そんなことを思いながらも眠気に負け、その後は何も考えることなく、目を閉じた。
…・――――…・・――――
「あっ……!ちょっと!咲夜!雑だよっ。もっと優しくして……」
「美悠さん、ごめん」
はぁはぁと荒い息遣いと時折女の甘い声が室内に響く。
「そう……。そこ。気持ち良いっ!やばい!」
ベッドの上で豪快に足を開き、自らの性感帯を男に教える。ぷっくりとした突起に彼の舌が上下に動く。
「あんっ!そこぉ。もっとぉ!」
男の頭を手で押さえつけ、もっと舐めてほしいと彼女は懇願していた。
「美悠さん、可愛い……」
次第に彼女の身体は小刻みに震えだした。
「んっ、イキそう……」
「美悠さん!挿れたい」
自分の下着を脱ごうとした彼だったが
「ダメッ!まだ。もっと気持ち良くしてくれたら、挿れるの許してあげるっ」
彼女の我儘に手が止まる。
「わかった」
彼の下着はすでに膨れているが、高ぶる衝動を抑え、彼は彼女への愛撫を続けた――。
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