「人の努力を笑ったこと」

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「人の努力を笑ったこと」

皆様は人の努力が意味が無く、無駄なものだと思ったことはありますか? これは、ある一人の少女の話です... わたしは孤氷 真理(こひょう まり)。今は中三で、有名校である私立紅潮高等学校への、受験を控えている。 といっても、ほぼ合格したもんだが。 わたしが在籍している国立黎明中学校では、その紅潮高校へ行ける枠が一人分、必ずある。 他中学校は関係無い、ここだけの特別な枠。 今年の受験希望者はわたしも含めて二人しかいない。 そのもう一人の名前は煌救 麗愛(きらく れいあ)。 成績はいつも下から2~5番目くらいの女の子。 だから、彼女は推薦枠を取れず、先生からの口添えさえ、貰うことはできなかった、そんな夢見少女。 対してわたしはその全てを得ている。実力の差は一目瞭然だった。成績だって、上位10位中から、落としたことは無い。 それに、この枠は確定枠だから、最悪、合格点をいってなくても、推薦枠が通っていたら全然いけてしまうのだ。 そして、わたしは推薦枠は既に合格している。 だから、もう、わたしは合格しているようなものだった。 彼女はそんな状況にも関わらず、ワークと向き合っていた。 「...今更そういうことしても無駄でしょ。」 『...』 「あ、無視?...そりゃそっか。」 「...まぁ、そんな調子できたから、こんなことになっているんだもんね。...ww」 『...』「...今更過ぎ...www」 『...』「...《今更、努力したって、無駄なのに。》」 そうしてやってきた、運命の日。 まあ、結果なんて、分かり切っていたが。 わたしは特に緊張もせず、特別枠の名簿欄を見た。 ... ...どうして?...だって彼女はただの筆記枠で... ...わたしは見た。...いや、見てしまった... ~~~~~~~~~~~~~ ーーーーーー ーーー点 92 煌救 麗愛 487 点 (合格) ーーーーーー ーーー点 ~~~~~~~~~~~~~ 90 孤氷 真理 409 点 (不合格) ーーーーーー ーーー点 ~~~~~~~~~~~~~ ...わたしも、悪かったと思う。この点数に関しては。 ...でも、なんで、彼女が、あいつが... 「っ~~~!!」...初めて後悔した。 ...『努力は無駄になんてならない』...
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