どうせ身代わりで嫁いだ身ですので、離婚してくださいませ、旦那様

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 仕方ありません。今日は別の作業をしましょう。  そういえば、娘時代によく着ていた服があったはず。あれなら動きやすくて、冒険にはもってこいです。さぁ、そうと決まれば、早速出してみましょう。  着古された洋服はすぐに見つかりました。それを見つめ、懐かしくなります。  そういえば、アルファ様と出会ったばかりの頃、この洋服を着ていたわね……  あの頃は良かった。アルファ様も近くにいて、よく話をしてくれた。口数が多い方ではなかったけど、そばにいて微笑んでくれた。幸せだったわ……  感傷にひたっていると、またもアルファ様から手紙が届きました。 『ミランダへ  君が寂しい思いをしていたなんて……気づかずにいてすまない。確かに私は、君のことがとても心配だ。とてもとても心配だ。君は気が強いが、体は丈夫ではない。君と出会った頃も、よく熱を出していたし、今も、寝込むことがあると聞いている。君にもしものことがあったらと思うと、不安なのだよ。わかってほしい。  今日は雨だから出かけられないだろう。ゆっくり休んで。無理しないように。君の好きなハーブティを見つけたから、送るよ。  アルファより』  まあ、そんなことおっしゃって! 私は丈夫ではないですって? そんなことありませんよ。確かに昔っから、外で遊んで暴れては、熱を出してましたよ。  頭がボーッとして、視界がぐらぐらしていたわ。そうよ、今まさに、こんな感じで。  ん?あらら?  なんで、私、フラフラしてるのでしょう?  そのまま、私の視界は真っ暗になりました。
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