2-Aの邦親くん

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言ってることは辛辣で手厳しいけど、わざとらしくないカワボで淡々と言うのだから “うん、それで?” と聞いてしまいそうになる。 「B組はどう?」 俺がそう言う間にもう校門付近に到着して 「クラス替えがあってから6ヶ月…7ヶ月か…今ごろ何の質問だろう?」 彼女は自問するような調子で足を止めた。 「西名さんさ、俺と付き合ってくれない?ずっと気になってい…」 「いないよね」 「最初から否定的ってヒドイなぁ。カレいる?」 「カレがいないのが付き合う条件?」 ちょっと声を大きくした彼女のせいで、何人かの注目を浴びたのを全身に感じる。 「当たり前過ぎるけど、そうだね」 「三井君の彼女の条件はカレがいない女の子」 声をはるワケではないけれど、周囲にも聞こえるように言った西名さんは 「私のカレの条件ってのもあるんだよね」 と俺を真っ直ぐに見た。
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