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君は独り、学校の屋上で何かを呟いている。
きっと、君が苦しんでいる言葉を脳内から掻き集めている。それを、宙に放って抵抗している。
ねえ、君へ。薄っぺらい言葉って、シャーペンの芯みたいだ。
脆くて、力を入れればすぐにポキリと折れてしまうのに。少し誤ると先が刺さって、怪我をしてしまう。
今日も人々は、シャーペンの芯を投げ合っている。そう考えたら、世界が滑稽に見えないかな、なーんてね。
君は来た道を引き返して、家へ帰った。
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