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13歳で学校に通うのを止めた僕は、社会との接触手段が、一時、ネットと両親だけだった。
今は、働いていて、学校で過ごした時間より、ずっと月日が経つのが速く感じる。あっという間の7年、今月、僕は20歳になる。
やっと今、当時、両親がどれだけ心配してくれたか、少しわかる。
ありがとうって、いつかちゃんと感謝の気持ちを示さなきゃ。
そして、もう一人、自分をこの世界に繋ぎ止めてくれた人がいて。
親には話せなかったこと、たくさんあった。それは全部、「終わり」さんにぶちまけていた。
文字数にしたらどれだけだろうか。朝までやり取りをしたことだって、何度もあった。
「終わり」さんからの返信は叱咤激励なんかじゃなくて、もちろん、そういう言葉もあったかもしれないけど、基本は、二人で共に、この社会に、世界に、人間に対して、色んな言葉を使って悪態をつきまくったんだ。
リアルでは絶対に口にしない言葉もたくさん使って、互いにぶつけあって、共感したり、反目したり、笑いあったりして、夜を過ごした。僕が一番、社会から疎外されたと感じていた頃の話。
今だって、時々、息苦しくはなる。寒くて、寂しくて、どうしようもない時もあるけど、怒りで震えるような時もあるけど、なんとか踏ん張って、働いて、お金を稼いで、生きてる。
なんとか社会人、大人っていうのを僕もやれているんだ。
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