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「キモくない?」「キモい」「うざい」
って、言葉に僕はやられた。呪いの言葉。
僕は勉強も運動も、団体行動も、おしゃべりも、空気を読むことも苦手だったから、学校は苦痛でしかなくて。
それでも幼少期はまだマシだった。
中学に入って、クラスメイトとの間に大きくズレが生じた。身体へ直接暴力を受けたり、精神的にも打ちのめされた。「きもちわるい」僕は、学校に居場所がなくて。
昔を振り返って、思い出に浸るとかって無理。
何かすごく、前向き、未来志向みたいに見える? いやいや、あの頃を思い出すと、頭が痛くなって、身体が動かなくなってしまう。
今、職場で一緒に働く人達には、気持ち悪がられないよう、僕は人畜無害なふり。ちょっと人見知りの、コミュ障なんで、ごめんなさい的な風で、それなりの距離感で働いている。
14の時から、父のコネで入った物流会社での労働。巨大な倉庫で、汗をかいてる。16歳で晴れて正社員に雇用された。
毎日、フォークリフトを使用して、入出庫の繰り返し。
入庫したモノは、先入れ先出しが原則だから、奥へ奥へと。
事務の方から、出庫する商品の伝票を渡される。数を確認して、先に入ってたものから、トラックへ。
毎日、入れて出して、入れて出して、入れて出しての繰り返し。
僕は、週5日、時には6日、基本8~17時をこんな労働にあてることで、社会と繋がっている。
これを、身体が動く限り、続けていくんじゃないかな。
時々、繰り返しの毎日に、変わらぬ未来に、ゾッとするけど。
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