悪魔退治

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1 「お姉ちゃん!かみの毛やって!」 みちよはヘアブラシをにぎりしめながら姉の事を呼んだ。 「今日は無理よ。もう学校に出るもの」姉ののぶよはげん関でクツをはききながら返事をした。 「もう。今日は授業参観だから可愛くしたいのに」と少しふくれながらみちよは自分でかみをとき始めた。 「自分でもう出来るんだから自分でやりなさい!行ってきます!」 のぶ代はそう言うとげん関から飛び出ていった。 「自分でやるとすぐに取れちゃうのにさ・・・」 ふくれっつらのみちよはちょっとクセのあるふわっとしたミディアムヘアのうえ部分を引っ張り上げた。。 「あーあ、やんなっちゃうね」みちよは独り言をぶつぶつ言いながら鏡とにらめっこをしながら頭の上部のかみをまとめていった。そしてふと思い出して「ママー、今日の授業参観4時間目なの忘れないでね」とさけんだ。「わかってるわよ。」と遠くからみちよの母親の声がした。 「もう、これでいいか」かみを持ち上げたり下ろしたりしながら悪戦苦とうしてかみを結き終わると台所に行き用意された食事を取った。目玉焼きたまごにトーストとサラダ。ふつうの子供のふつうの暮らしである。
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