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授業終了のチャイムがなり、みちよは母親と少し話してからジュアンを探すために教室から飛び出した。階段を登ったり降りたりしてあちこち探し回り、校舎の南側の階段をかけ降りると理科室の前まで来た。そこでジュアンが廊下のかべに背を付けて立っていたのを見つけた。
「いた?」息を切らせてみちよが聞くと「敵さん、やっぱりここにいたぜ」とシニカルな笑みを浮かべていった。
みちよが理科室を覗くと新任の理科の男性教師が教だんに座りブツブツと独り言を言っていた。
「あいつがあのレジメルの本体だ」ジュアンはその教師に向かってあごでしゃくった。
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