1人が本棚に入れています
本棚に追加
レジメルが弱り、小さくなればなるほど蓮太の母親が落ち着いて行動できるようになっているようであった。
じゅもんは続き、蓮太の母親の頭に乗っているレジメルは15センチ位の大きさになった。
「あとちょっと」みちよが声をかけると「ああ」とジュアンは答えた。
「▲△%&・・・」じゅもんは続いていく。
その時だった。突然バーンとドアの開く音がどこかで聴こえた。
「おいでなすった」ジュアンがうっすら微笑みながら言った。
「本体?」
「そうだろうな。近くのアパートに潜んでいたようだ。レジメルを退治してたら苦しくて出てきたってわけだ」
「うん」
レジメルと悪魔本体はつながっているためにレジメルに与えたこうげきは本体に伝わり本体も苦しむことになる。
「かくれていなさいね。最後の悪あがきをするだろうから」
「はーい」みちよは答えながら道のはしにある電信柱の後ろにかくれた。
「そこに大人しくしときなさい」ジュアンがみちよにウィンクをした。
「うん。わかった」みちよは息を潜めてことの成り行きを見ていた。
理科の教師は苦しそうに体を引きずりながら蓮太の家の前の道を歩いてきた。
最初のコメントを投稿しよう!