悪魔退治

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「ごちそうさま!」みちよは食事を終えると自分の部屋に戻り、時間割を見ながらランドセルの中の荷物の確認をし始めた。「算数でしょう、国語でしょう・・・今日の授業参観は国語だから忘れちゃったら大変。」授業の道具をていねいに確認し始めた。滝上小学校の六年三組のみちよはやせポッチの普通の女の子。背も中くらいであり、成績も普通、習い事のスイミングでも中くらい。飛びぬけて何かができるというわけでもない、男の子とも女の子とも遊ぶ元気な女の子である。用具をつめ終わったころで同級生の康介がむかえに来た。 「みちよ、学校行こうー」康介の声かけに「はーい」と元気よく答えるとみちよはランドセルを背負い、家を出た。 ちょっとぽっちゃりしている康介とは小三の時から大の仲良しで、休日もよく遊ぶ仲間の一人である。康介とみちよはおしゃべりをしながらいつもの通学路を進み、学校へ向かった。 学校につき昇降口で靴を履き替えているとみちよ達は同級生で仲間の蓮(れん)太(た)と出会った。 「おはようー」
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