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「うちのお母さんってしっかりしてるだろう?しっかりもので有名なくらいに。でも・・・。最近いつものお母さんじゃないみたいにボーとしてたり、失敗したり、忘れっぽいんだ。重用なことでポカやっちゃったり。今日だって来るとは言ってたけどちゃんと来てくれるのかどうか・・・」
「へー」蓮太の母親は彼の言うとおりしっかりしている印象があったのでみちよはおどろきをかくせなかった。蓮太の母親は友人を集めてサロンをしたり、お料理のブログをやったりとママ業と言われるものに精力的なのは多くの人の知るところだった。
「いつもと全然違うね。」みちよが心配そうに言うと
「うん、そうなんだ。ずっとおかしいんだ」蓮太は心配そうに身を乗り出した。
「本当、どうしたんだろうね」とみちよは言いながらも、普段はしっかりしているのに、急にボーッとしたり忘れっぽくなったなんて・・・急な性格の変化はもしかして・・・と考えていた。みちよはだれも知らない秘密を抱えていた。蓮太の母親の状況はみんなに言えないみちよのその秘密と関わっているんじゃないかとみちよは思い始めていた。
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