悪魔退治

羽の持ち主ジュアンは白い衣をまとった二メートルくらいの金髪(きんぱつ)碧眼(へきがん)の天使であった。ジュアンは天使の中でも位の高い大天使で様々な能力を神より授かっている強じんな天使である。ジュアンは選び抜かれた大天使の中でも隊長を務めるような立場であるため、大天使の中でも格高い天使である。
「蓮太のお母さんがあまりにいつもと様子が違うの。悪魔(あくま)に取り憑かれているのかも・・・」みちよは心の中で祈った。ジュアンにはテレパシー能力があり、みちよの声を聞かなくても考えを聞きくだけで全て聞こえていた。ジュアンの力によりジュアンとの会話は異空間のような所でテレパシーを使ってなされており、二人の会話や動きは先生や他の生徒には気づかれていないようになっている。「そうかもな。最近、この近くに悪魔のデンの入り口が出来て悪魔達がのさばり始めているからな」と白と金のマントをひるがえし答えた。デンとは悪魔の巣くつのことである。
「どれ、蓮太の母親の様子を見てみよう」ジュアンは言うと蓮太の母親の方に向き右手と左手を合わせて両手でダイヤの形を作り、その中を覗き込んだ。