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「ああ、やっぱりレジメルがついている。よく気づいたな、みちよ」ジュアンは言うと「こんな感じだ」とみちよの目の前にダイヤの形にしている自分の両手を差し出し、ヴィジョンを見せた。ヴィジョンを見せられるとみちよはハッと息を飲んだ。
ヴィジョンでは蓮太の母親の頭部に四五センチほどのグロテスクな怪物(かいぶつ)のようなものが乗っているのが見えたのである。
「レジメルが見えるだろう?しかもかなりデカイ」レジメルとは悪魔が人をマインドコントロールするために放つ半生命体で、悪魔の体の一部でもある生き物である。レジメルが頭や頭周辺に張りつくと悪魔が人の思考を操作できるようになり、憑かれている本人は酸欠のようになり頭がボーとし働かなったり、色々なことをするのが億劫になり動けなくなる。レジメルは顔があり、それ以外はドロっとしたスライムのような形状をしている怪物である。みちよも今までの悪魔退治の現場で散々見てきた物体ではあったが、ここまで大きな物はなかなか見かける事が無かった。
「敵は割に古くからいる者だろうな。コレまでの雑魚(ざこ)とは違う」大天使ジュアンは真剣な様子で言った。
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