悪魔退治

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「うん」みちよはテレパシーで答えた。 レジメルには放った本体の悪魔がおり、敵はレジメルではなく本体の方である。多少のダメージを与えることはできたとしてもレジメルをどんなに叩いても本体は死めつするわけではないため、本体を倒さなければ意味がないのである。これまでは悪魔のデンから地理的に遠かったため言うなれば野良(のら)の様な弱い悪魔ばかりを退治して来たが、悪魔のデンの所在地が地球の地じくの移動と共にみちよの家の近くに移動して来たため、強い大型の悪魔が現れるようになったのである。みちよはずいぶん前にこの話を聞かされてきており、それに備えるためにさまざまなトレーニングが開始された。その一つがテレパシーで会話をするトレーニングであったり、悪魔に憑(つ)かれた人を見つけるトレーニングである。 なぜみちよは十一歳にしてこのような悪魔退治のトレーニングを受けているのか。それはみちよがジュアン達から「選ばれし子」と呼ばれていることと関係している。
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