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言えない秘密
「あかり!久しぶり!
わあ、星來ちゃん大っきくなったね」
先にファミレスに入って笑顔で手を振ってくれるのは、親友の天王寺妃乃。
変わらない元気な姿に私も笑顔になり、娘の星來の手を引いて妃乃の元に向かう。
「久しぶり、妃乃。ほら星來、妃乃お姉ちゃんに、こんにちはして?」
「こんにちわ」
「こんにちは!ご挨拶できていい子だね〜」
妃乃はデレっとした満面の笑みで星來の頭を撫でてくれる。
そんな妃乃のお腹は大きく膨らんでいた。
「だいぶお腹大きくなったね」
「そうなの。一応来月が予定日なんだ」
「そんな時に会って大丈夫?」
「ちょっとくらい大丈夫だよ!引きこもってばかりじゃ体に悪いしさ。
あかり、先輩ママとして色々教えてね!」
「うん、任せて」
妃乃の子どもが無事に産まれて一緒に遊べるようになったら、お互い子連れで遊ぼうね、なんて今から話し合っている。
聞けば妃乃のところも女の子なのだそう。
「星來、妃乃ちゃんね、もうすぐ赤ちゃんが生まれるの」
「あかたん?」
「そう!楽しみだね」
「たのしみ!せいら、あかたんだっこする!」
「え〜星來ちゃん抱っこしてくれるの?嬉しいなぁ」
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