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「ごめん、次はしっかりサポートするね」
民雄は大きな身体を縮ませながら、謝った。大きな体格とは裏腹に、やさしさが彼の武器であり、人から利用されてしまう弱みだった。
二人がさっきから勤しんでいるのは、最近流行の対戦ゲーム「イカロス」である。様々な道具を駆使しながら壁や床の色を塗っていく陣取りゲームで、武器を使って相手をキル、妨害する事も出来る。
そのオンライン対戦をかれこれ二時間ばかし、お昼ご飯を食べ終えて集合してから二人で続けていた。
「ガリベンのやつ、おせえなあ」
「図書館寄ってから来るって言ってたよ」
彼らが集まったのは、ゲームをするためではなく、夏休みの宿題であるグループでの自由研究、その発表のための話し合いをするためだった。
「何やるかなんて、ちゃっちゃと決めちゃって、遊ぼうぜ」
「ムボーちゃんはもう宿題終わったの?」
「なわけないだろ。遊べるだけ遊んで、最終日に一気に片付ける」
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