対話

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よるおそくに電車に乗って、その電車がひどくすいていれば どこか知らないまちの空気のとなりに座ることができるかもしれない 注意深くじいっと見つめていれば 終点までの命のそれと仲良くなれるかもしれない だけどほとんどははずかしがりやなので間違っても声をかけてはいけない そしてあなたが透明な対話を終えて電車を降りるとき、あなたが座っていた場所もまた だれかにとって 知らないまちの空気が座っている場所になる
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