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俺は麗奈をマンションまで送った。
顔には出さないようにしているが、疲労感が半端ない。
早く帰りたい。
「寄っていくでしょ?」
当たり前かのように麗奈は言った。
そういうところだよ。
俺は内心うんざりしていた。
「ごめん、明日、朝一で会議があるんだ。今日は帰るわ。」
「そっかぁ」
あからさまにぶりっ子を見せつけてくる。
正直、疲れる。
「おやすみ。また連絡する。」
「...おやすみ。」
麗奈はやっと諦めたのか、マンションのエントランスへと向かった。
俺は彼女がオートロックを開けたのを確認し、歩き出した。
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