34人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はひとり夜の街を歩いた。
まっすぐ家に帰る気にもなれず、行きつけのバーに寄ることにした。
「いらっしゃいませ。」
「こんばんは。」
俺はマスターに挨拶すると、いつものカウンター席に座った。
「何にしましょう?」
「マティーニを。」
「かしこまりました。」
今夜は強い酒を飲みたい気分だ。
俺は酒と同じように、恋愛にも刺激を求めてしまう。
単調な日々は幸せではあるが変化がない。
俺はその変化を浮気という方法で起こす。
そうすることにより、本命の麗奈をより愛することができる。
って、もっともらしいことを述べてみたが、結局は俺が最低な浮気男であることに変わりはない。
最初のコメントを投稿しよう!