理想の相手~Side:朔~

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理想の相手~Side:朔~

「ね、朔くん、この服どう?」 「似合ってるよ。」 「もう、真剣に聞いてるのに!」 この会話、何度目だろうか? 今日は彼女の麗奈とのショッピングデート。 俺は荷物持ち要員。 「はぁ...」 つまらん。 麗奈の事が嫌いな訳では無い。 けれど、一緒に居ると時々疲れる。 そんな時、俺はハメを外したくなる。 いや、だめだ。 二度としないと2週間前に麗奈に土下座したばかりだ。 俺は煩悩を振り払うかのように、何着もの服を試着している麗奈を見つめた。
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