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「あんたが言うミサって、私に矢を撃った女で間違いないん?」
理香は現場でそう叫んだ。薄れゆく意識の中でも、それだけは憶えとる。
「先輩、あたし座ってもいいですか?」
言って壁に立てかけてあるパイプ椅子を引き寄せた。私が拒否るわけないと知ってて、椅子を開き、腰をおろす。
「美沙とは小学校からの付き合いなんです。見間違うはずないです」
理香は持ってきた紅茶の蓋を開けて、私に渡してくれた。そして同じように自分の分のメロンオレを開け、喉湿しに一口含む。
「へえ、小学校からの付き合いって長いなあ。けど、そうすると中学で私の後輩だったんよね? 中学ん時のミサ言うたら三人おったけど、あの子ちゃうよなあ」
すると理香は、寂しそうに眉を下げた。
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