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え!?
『部活よりも千紗のほうが大事』
まさか、朔がそんなことを言うなんて……。
もしかして、これは夢?
「俺、今日はずっと千紗に謝りたかった。昨日、西山に『俺は千紗のこと好きじゃない』って俺が言ってるの、聞いてたんだよな?」
「う、ん」
それを聞いて、凄くショックで。
失恋したと思って……沢山泣いて。
夜も眠れなかった。
思い出したら、また胸がチクッと痛む。
「ごめん。昨日のあれ、嘘なんだ」
「嘘?」
「ああ。西山やあいつらの前で、本当のことを言えなかった。だけど、そんな俺はもうやめるって決めたから。ちゃんと言わせて欲しい」
朔が、私のほうを真っ直ぐ見つめてくる。
「俺、千紗のことが……好きだ」
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