幼なじみの告白

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「どっ、どうした? 千紗。やっぱり俺が告白して、お前を困らせてしまった!?」 朔が珍しくオロオロとする。 「ううん、違うの。嬉しくって」 「嬉しい?」 「うん。私もね、ずっとずっと朔のことが好きだったから」 ようやく伝えられた、私の気持ち。 「だから、私たち両想いだね」 「ほんとに?」 「うん。私が教室で花占いをしていたのも、朔の気持ちが知りたくてやったの」 「そう、だったんだ。俺たち、お互いに好きだったんだな」 朔が、ふわりと微笑む。 まさか、お互いが他に好きな人がいるって思いこんでいたなんて。 「なぁ。隣、座って良い?」 朔が保健室のベッドの縁に座り、一気に縮まったふたりの距離にドキドキする。 「昨日はほんとごめんな? もしかして、家でもこんなふうに泣かせてしまった?」 「……実は」 「ごめん。もう千紗のこと、絶対泣かせたりしねぇから」 朔が私の目元の涙を、指で優しく拭ってくれる。
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