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でも、そんな気持ちは表に出さず、口から出たのは正反対の言葉。
「会いに来るって、なんでわざわざ内田さんがわたしに?」
彼は何を言っているのかという顔でわたしを見つめた。
「きみが好きだから会いたい、という気持ちの他に、理由が必要かな。言っとくけど、俺はまだ諦めてないから、きみのこと」
淀みのまるでない、ストレートな言葉に顔から火を吹きそうになる。
そうだ。
こういうことを臆面もなく言う人だった。
この人は。
「……やっぱり、仕事の話だけじゃないじゃないですか」とわたしは下を向き、顔を赤くする。
「仕事だけ、と言った覚えはないけど」
赤くなったわたしの顔を見て、内田さんは嬉しそうな顔になる。
「その頬を赤らめた顔、ずっと見たかったんだよ」
すぐ、そんなことを言うから、今一つ信用できないんだけど。
「そうやって、またからかって」
「からかってなんかいない。俺はいつでも真剣だよ。あの日もそう伝えたはずだけど」
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