新たな煌蓮

11/13
前へ
/357ページ
次へ
「なんで算数なんてあるんだ?」 一つ溜息を落とした忍夢(しのむ)に返事したのは、やっぱり煌大。 「なんであるかを考える前に、答えは1つしかねぇんだから、暗記しろ」 それに強く頷いたのは、龍太郎。 煌大もそうだが、龍太郎も学校の成績は優秀。 煌大の父親である貴島煌牙(きじま こうが)も、龍太郎の父親である雨宮琉(あまみや るい)も、理数系が得意。 その遺伝子を受け継いだのではなく、父親2人は学校に入学する前から、ある程度の算数の解き方を、教えていたのだった。 だから、煌大の弟である玲音(れおん)もひたすら、黙々と宿題をやっている。 それに結翔(ゆいと)の父親は、刃流学園の理事長をしている事から、自然と勉強をする事が好きになっているが、どうも忍夢(しのむ)だけは、考えるのが苦手な様だ。 だからと言って成績は悪くない。
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

534人が本棚に入れています
本棚に追加