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「なんで算数なんてあるんだ?」
一つ溜息を落とした忍夢に返事したのは、やっぱり煌大。
「なんであるかを考える前に、答えは1つしかねぇんだから、暗記しろ」
それに強く頷いたのは、龍太郎。
煌大もそうだが、龍太郎も学校の成績は優秀。
煌大の父親である貴島煌牙も、龍太郎の父親である雨宮琉も、理数系が得意。
その遺伝子を受け継いだのではなく、父親2人は学校に入学する前から、ある程度の算数の解き方を、教えていたのだった。
だから、煌大の弟である玲音もひたすら、黙々と宿題をやっている。
それに結翔の父親は、刃流学園の理事長をしている事から、自然と勉強をする事が好きになっているが、どうも忍夢だけは、考えるのが苦手な様だ。
だからと言って成績は悪くない。
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