端午の節句

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端午の節句

4月中旬、煌蓮総本部のど真ん中になびくのは鯉のぼり。 コンサートホールから聞こえてくるのは、和太鼓を叩く音。 3尺の和太鼓を叩くのは、煌大。 龍太郎、忍夢(しのむ)結翔(ゆいと)玲音(れおん)の4人は、1尺4寸を叩いている。 流れている曲は、千本桜。 和太鼓を指導しているのは、貴島忍星(きじま しゅうせい)。 端午の節句の日に、和太鼓の演奏会をするが、これはあくまでも、刃流祭に向けてのリハーサル的なもの。 分かりやすく説明するなら、リアルバージョン太鼓の達人となる。 メインは煌大と龍太郎。 忍夢(しのむ)結翔(ゆいと)玲音(れおん)には叩きやすい場所を選んで叩かせるのは、3人は煌大と龍太郎の様には、まだ出来ないからだと貴島忍星(きじま しゅうせい)が判断した。 だが貴島忍星(きじま しゅうせい)の中には10月に行われる刃流祭には、5人で迫力のある千本桜を叩かせる気持ちでいっぱいだった。
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