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『コロ助!』と言って入って来たのは、貴島真琴。
「花子、どうした?」
「太鼓の達人を持って来たの」
「は?」
「ゲームセンターにあるやつ。新しい曲を覚えるのに役にたつと思うんだ」
和太鼓を叩いていた煌大が手を止め、貴島真琴が台車に乗せて来たものを確認する為にステージから下り、貴島真琴の側に行く。
「これで練習が出来るのか?」
煌大はゲームセンターに行った事はない。
もちろん、龍太郎も忍夢も結翔も玲音行った事がない。
『やってみる?』と貴島真琴が聞くと『あぁ』と答えた煌大。
「コロ助、ステージに置いて欲しい」
「俺だけでは無理だから涼を呼んでくる」
貴島忍星がコンサートホールから出て行く後ろ姿を見ながら煌大が言った。
『花子、なるべく難しいやつにして欲しい』と。
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