刃流祭

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「今年の櫓は3段。1段目は俺と烏。2段目は豹、黒戌、黒鷺、忍星、大牙。3段目は結翔(ゆいと)玲音(れおん)、そして琴を並べる」 「世那(せな)(がく)も参加するらしいぞ」 「なら、4段にしてそこに琴を並べ、3段目に世那と岳で良いだろう。んでエイサーの方は?」 「小等部は休み、中等部と高等部が参加だ」 「練習は大牙達に任せる」 「世那と岳がいるから大丈夫だろう。それに例年通り、練習の時には、忍星と花子も来るはずだからな」 『頼む』と告げ、貴島大牙(きじま たいが)が居る理事長室を出て、裏門へと向かう。 その方向には、道路を隔てて小等部があるのだ。 道路を渡りきると、待っていたのは、龍太郎。 「どうだった?」 「4段にした」 それで終わった煌大と龍太郎のやり取り。 深くまで説明しなくても、龍太郎は煌大が何を考えているかが分かっているのだった。
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