刃流祭

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煌大と龍太郎が来たのは屋上。 本来なら授業の時間だが、刃流祭の事を考えると、授業どころではない。 「エイサーを小等部にも取り入れたらどうだ?」 龍太郎の問いかけに『持久戦になるから無理があると思うぞ』と答えた煌大。 「なら、忍夢(しのむ)結翔(ゆいと)玲音(れおん)は見学になるのか?」 「嫌、貴島家の人間は、強制参加だ」 「莉子と美鈴は?」 「2人の事は猫と花子に任せる」 「それが良いかもな」 男なら和太鼓と決まっているが、女となると貴島玲(きじま れい)以外は琴の演奏になる。 街の恒例行事となっている刃流祭は、エイサーのみ、誰でも参加出来る事になっている。 高等部のグランドだけを建てる櫓。 高等部の外部にのみ、煌蓮のメンツ達が警備に当たる事になっている。 それは煌大が産まれる前からだった。
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