刃流祭

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錦織涼(にしきおり りょう)に迎えに来てもらった煌大と龍太郎。 「なぁ、涼は刃流祭に参加するのか?」 「いや、今年からは警備の方に廻る」 「虹恋(にこ)は?」 「参加すると言ってたぞ」 街の行事の1つとなった刃流祭。 刃流学園の高等部の校庭だけでは、入りきれない。 それはOBも参加するからだ。 「んで、小等部と中等部の方はどうなんだ?」 「小等部は休みだが、中等部はエイサーに参加だ」 「なら、中等部の校庭も使う事になるんだな?」 「その辺の事は大牙に聞いてくれ。長い間、世那と岳に会ってねぇんだろ?」 錦織涼(にしきおり りょう)は、貴島結愛(きじま ゆあ)の弟である貴島世那(きじま せな)貴島岳(きじま がく)が、刃流学園の教師になっている事は聞いていたが、素直に会いに行く事が出来なかった。 理由は、何を話したら良いか分からないと思っていたからだ。 運転する涼を見て軽く溜息をついた煌大が言った。 「喧嘩した訳じゃねぇだろう。寧ろ教師になった世那と岳を褒めてやれよ」
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